命題VI-13
著者:Ευκλείδης(J.L.Heiberg, Ed.)
命題VI-13 与えられた二つの直線の比例中項を見出すこと。
作成:2006-12-17
更新:2011-03-10

命題VI-13

Δύο δοθεισῶν εὐθειῶν μέσην ἀνάλογον προσευρεῖν.
 与えられた二つの直線の比例中項ひれいちゅうこう, μέσος ἀνάλογος, mean proportionalを見出すこと。
 ABとBCを二つの直線とするとき、ABとBCの比例中項となる直線を見出すことが求められている。
 ABとBCを同一直線上に置き、半円ADCをAC上に描く[命題I-10]。BDをBからACに垂直に引く[命題I-11]。ADとDCを結ぶ。
 ADCは半円内の角であり、直角である[命題III-31]。直角三角形ADCにおいてDBは直角から底辺に引かれた垂線であるから、DBはそれにより分割される底辺の部分ABとBCの比例中項になっている[命題VI-8系]。
 ゆえに、二つの直線ABとBCの比例中項となる直線DBを見出すことができた。これが求められていたことであった。
数  学
比例中項 ひれいちゅうこう, μέσος ἀνάλογος, mean proportional
 
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Euclid(J.L.Heiberg), Euclidis Elementa, Leipzig. Teubner., 1883-1888