Python

システム設計のための試作、短い時間でのちょっとしたプログラミング、テキスト処理 (XML, HTML, CGI, TeX, etc.)、システムへ組み込むための専用言語、数値計算・信号処理 ・画像処理のシミュレーションというようなことすべてを単一言語の枠組みで取り扱うこと はできないだろうかと以前から考えていました。1990年代にTcl/Tkを使って試行錯誤した こともありましたが、単なる実験で終わってしまいました。そのときは結局C/C++でやった 方が確実で効率がいいというのが結論でした。

2003年にPythonについて調べていて、ひょっとしてこれは探し求めていたものにかなり近い のではないかとひらめきました。数あるスクリプト言語の中でなぜPythonなのかということ をはっきりと説明することは難しいのですが、思いつくことを書き並べてみます:

  1. 括弧が無いので読みやすい。
  2. クラス概念がある。
  3. 新しいデータ型を容易に追加できる。
  4. 専用の文書システムを持っている。
  5. ソースが公開されている。
  6. フリーであり、かつライセンスが柔軟である。
  7. Linux, Windows, Macで動作する。
  8. 数多くの強力なモジュールがすでに用意されている。

このようなきっかけでPythonを学び始めたのですが、実際に使ってみると思っていた 以上によくできています。ところがPythonで数値計算を行うことに関してはなかなか いい日本語の参考書がありません。そこでいろいろな数値計算を実際にやってみて、 その過程を残しておこうと思います。今のところ次のような内容を考えています:

  1. 導入と日本語化
  2. 多倍長整数型で初等整数論の計算
  3. 複素数の計算と複素関数の可視化
  4. 行列の計算
  5. 非線形方程式の解法
  6. 3Dグラフィックス
  7. テキスト処理(XML, XHTML, CGI, TeX, etc.)
2005年
2005-10-07 一変数・多変数多項式クラス 0.02版公開
長整数や有理数クラス(Rat.py:Python付属デモ)を係数とすることができる 一変数多項式クラス(Poly1.py)、多変数多項式クラス(PolyM.py)を公開いたします。 四則演算と不定元文字指定機能しかありません。 サンプルプログラムを見ると使い方がわかるようになっています。 ソースが短いので読んでいただければ仕様がわかると思います。 ライセンスはPythonライセンスと同じとします。自由に複製・改変していただいて 結構です。
2004年
Pythonを学ぶ(1) 導入と日本語化|XML|PDF
Python2.3の導入と日本語化の手順を記す。
2003年
Pythonを学ぶ(2) 多倍長整数型による計算|XML|PDF
Pythonの組み込み型である多倍長整数型により初等整数論の計算をしてみる。
Pythonを学ぶ(1) 導入と日本語化|XML|PDF
Python2.2.2の導入と日本語化の手順を記す。
Python情報
[2] numarray
[4] PyOpenGL
リファレンス