雁戸山
著者:梅谷 武
語句:2011-10-01 雁戸山登頂
語句:2011-10-01 雁戸山登頂
作成:2011-10-01
更新:2011-10-30
更新:2011-10-30
仙台平野は晴れていい天気であったが、西風が強く、奥羽山脈には雲がかかっている。笹谷峠は雨模様のため、雨がやむのを待ち、登りはじめる。
前山を過ぎた三叉路鞍部で一休みしながら、山頂の様子を見る。降りてきた登山者からたいしたことはないという話を聞いて登頂を開始する。西風が強く、蔵王ダムにつながる谷からは台風並みの風が吹き上げてくる。この狭い尾根には崩落箇所もあり、注意しながら進む。しかし、この場所を過ぎると谷風が直接吹き付けることはなかった。最後の50mほどのロープによる岩登りはややきつい。
下りで、ついに雨が本降りとなった。宮城県側のブナ林を抜ける道が泥道のため、雨具をザックにしまい動きやすくして降りた。途中2回ほど泥に足をとられて転倒。上半身はずぶ濡れ、シューズ、ズボンは泥だらけになった。シューズには念入りに防水スプレーをかけてきたため、足が濡れなかったのが唯一の救いであった。
笹谷峠が山形から宮城へ向かう風の通り道になっていることを肌で感じた。放射性プルームは今日のような強い風に乗って奥羽山脈を越え、さらに西風が山にぶつかって発生した雨雲が、放射性物質を定着させることになったのだろうと思われる。
2011年10月1日12時41分
雁戸山山頂。霧に包まれ、視界は20~30m程度。
2011年10月1日15時13分
笹谷峠駐車場から山形市内を望む。山には雨雲がかかって薄暗いが、山形市内は日が差している。
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