命題III-5
著者:Ευκλείδης(J.L.Heiberg, Ed.)
命題III-5 二つの円が互いに分割し合うならば、それらの中心は異なる。
作成:2006-08-30
更新:2011-03-10
更新:2011-03-10
命題III-5
Ἐὰν δύο κύκλοι τέμνωσιν ἀλλήλους, οὐκ ἔσται αὐτῶν τὸ αὐτὸ κέντρον.二つの円が互いに分割し合うならば、それらの中心は異なる。
二つの円ABCとCDGが点BとCで互いに分割し合うならば、それらの中心は異なると主張する。
中心が同じ点Eであると仮定し、ECを結ぶ。EFGを二円と交わるような直線とする。点Eは円ABCの中心であるから、ECはEFに等しい。また点Eは円CDGの中心でもあるから、ECはEGに等しい。ECはEFに等しかったから、EFはEGに等しくなり、小さいものが大きいものと等しいことになり、これは矛盾である。したがって、点Eが円ABCとCDGの中心となることはない。
ゆえに、二つの円が互いに分割し合うならば、それらの中心は異なる。これが証明すべきことであった。
Euclid(J.L.Heiberg), Euclidis Elementa, Leipzig. Teubner., 1883-1888