2章 段落・環境と標準変換
著者:梅谷 武
語句:ラテン文字, ギリシア文字, 古典ギリシア語, ルビ, 注記, 索引
FormedTextの段落・環境と標準テキスト変換、ラテン文字とギリシア文字、古典ギリシア語の入力方法、ルビ・注記・索引について述べる。
作成:2009-08-07
更新:2013-09-19

段落

 FormedTextの本文は最初に章・節・小節という3種類の構造タグとそれ以外の文字列に分解され、次に構造タグ以外の文字列は二つ以上連続する改行文字を区切りとして段落に分割される。このため二つ以上連続する改行文字を段落内に含めることはできない。

特殊文字

 TeXと同様に$,%,~,{,}は特殊文字であり、段落中にこれらを記述した場合は何らかの制御動作を引き起こす。これらを文字として書く場合は\を前置する。
¥$,¥%,¥~,¥{,¥}

$,%,~,{,}

空白指定

 標準テキスト変換においては改行やタブを含むすべての空白文字列は一個の空白に変換される。空白指定は~によって明示的に行なう。
abc~def~~~ghij
abc def   ghij
上の空白は に変換されるが、これは半角スペースである。全角スペースが必要な場合は"\ "を使う。これは に変換される。
¥ あいう¥ えお¥ ¥ ¥ かきくけこ
 あいう えお   かきくけこ

コメント

 段落には%によってTeX形式のコメントを書くことができる。行頭に%がある場合はその行はコメント行として無視される。行の途中に%がある場合はそれ以降をコメントとして無視し、次の有効行の先頭へ改行無しで繋げられる。
% 注釈行
あいうえお%
かきくけこ

あいうえおかきくけこ

環境

 段落は文字列と環境の列として分割処理・結合される。環境を入れ子にすることはできない。環境ではない文字列には標準テキスト変換が施される。環境には環境毎に定義された変換が施される。この章では数式環境以外のものについて解説する。

html環境

 HTMLコードを無変換でそのまま出力する。特殊文字を書くこともできるが、構造タグや環境タグを書くことはできない。これらを書く場合は\をHTMLの実体参照¥で書くことが必要である。
¥begin{html}
<table border="1" style="margin: 0 auto">
<caption>3列の表</caption>
<thead>
<tr><th>項目1</th><th>項目2</th><th>項目3</th></tr>
</thead>
<tbody>
<tr><td>値1</td><td>値2</td><td>値3</td></tr>
</tbody>
</table>
¥end{html}
3列の表
項目1項目2項目3
値1値2値3

quote環境

 引用句を書くための環境。文字列には標準テキスト変換が施される。
¥begin{quote}
世にもすぐれた人よ、君は、アテナイという、知力においても武力においても%
最も評判の高い偉大な国都の人でありながら、ただ金銭をできるだけ多く%
自分のものにしたいというようなことにばかり気をつかっていて、%
恥ずかしくはないのか。評判や地位のことは気にしても思慮や真実のことは%
気にかけず、魂をできるだけすぐれたものにするということに気もつかわず%
心配もしていないとは。
<div style="text-align: right">
──プラトン(田中美知太郎訳)『ソクラテスの弁明』より</div>
¥end{quote}
世にもすぐれた人よ、君は、アテナイという、知力においても武力においても最も評判の高い偉大な国都の人でありながら、ただ金銭をできるだけ多く自分のものにしたいというようなことにばかり気をつかっていて、恥ずかしくはないのか。評判や地位のことは気にしても思慮や真実のことは気にかけず、魂をできるだけすぐれたものにするということに気もつかわず心配もしていないとは。
──プラトン(田中美知太郎訳)『ソクラテスの弁明』より

itemize環境

 箇条書きのための環境。各項目文字列には標準テキスト変換が施される。
¥begin{itemize}
¥item aaaaa
¥item bbbbb
¥item ccccc
¥item ddddd
¥end{itemize}
  • aaaaa
  • bbbbb
  • ccccc
  • ddddd

enumerate環境

 番号付き箇条書きのための環境。各項目文字列には標準テキスト変換が施される。
¥begin{enumerate}
¥item aaaaa
¥item bbbbb
¥item ccccc
¥item ddddd
¥end{enumerate}
  1. aaaaa
  2. bbbbb
  3. ccccc
  4. ddddd

description環境

 題名付き箇条書きのための環境。各項目文字列には標準テキスト変換が施される。属性として題名幅の全体に対する割合[%]を指定する。
¥begin{description}[10]
¥item[第一条] aaaaa
¥item[第二条] bbbbb
¥item[第三条] ccccc
¥item[第四条] ddddd
¥end{description}
第一条 aaaaa
第二条 bbbbb
第三条 ccccc
第四条 ddddd
 標準テキスト変換では次の五つの処理が順番に施される。
  1. テキストモード数式変換
  2. テーブルモード数式変換
  3. ルビ・注記・索引処理
  4. 数式記号変換
  5. 文字変換
数式に関することは後にまとめることとし、ここでは文字変換とルビ・注記・索引処理について解説する。
 文字変換には次の三つの機能がある。
  1. ラテン文字変換
  2. ギリシア文字変換
  3. 書体変更
 文字変換においてはTeXのアクセント記号入力がそのまま使える。
表2.3.2 アクセント記号
\` \' \^ \" \~ \= \. \u \v \H \c \d \b \r \k
ÀÁÂÄÃĀĂ ÅĄ
àáâäãāă åą
ÈÉÊËĒĖĔ ĚĘ
èéêëēėĕ ěę
ÌÍÎÏĨĪİĬ Į
ìíîïĩīıĭ į
ÒÓÔÖÕŌŎ Ő
òóôöõōŏ ő
ÙÚÛÜŨŪŬ ŰŮŲ
ùúûüũūŭ űůų
ĆĈĊ ČÇ
ćĉċ čç
Đ Ď
đ ď
ĜĠĞ Ģ
ĝġğ ģ
ĤĦ
ĥħ
Ĵ
ĵ
Ķ
ķ
ĹĿ ĽĻ
ĺŀ ľļ
ŃÑ ŇŅ
ńñ ňņ
Ŕ ŘŖ
ŕ řŗ
ŚŜ ŠŞ
śŝ šş
Ŧ ŤŢ
ŧ ťţ
Ŵ
ŵ
ÝŶŸ
ýŷÿ
ŹŻ Ž
źż ž
表2.3.3 その他の記号
文字 表記 文字 表記 文字 表記 文字 表記
Æ\AE æ\ae Œ\OE œ\oe
Ø\O ø\o Ł\L ł\l

使用例

¥begin{quote}
Lorsque j'avais six ans j'ai vu, une fois, une magnifique image, dans
un livre sur la For¥et Vierge qui s'appelait 'Histoires V¥'ecues'.
¥c{C}a repr¥'esentait un serpent boa qui avalait un fauve.
Voil¥`a la copie du dessin.
<div style="text-align: right">
── Antoine de Saint-Exup¥'ery, Le Petit Prince, 1943</div>
¥end{quote}
Lorsque j'avais six ans j'ai vu, une fois, une magnifique image, dans un livre sur la Forêt Vierge qui s'appelait 'Histoires Vécues'. Ça représentait un serpent boa qui avalait un fauve. Voilà la copie du dessin.
── Antoine de Saint-Exupéry, Le Petit Prince, 1943
表2.4.1 大文字・小文字
文字 表記 文字 表記
Α\Alphaα\alpha
Β\Betaβ\beta
Γ\Gammaγ\gamma
Δ\Deltaδ\delta
Ε\Epsilonε\epsilon
Ζ\Zetaζ\zeta
Η\Etaη\eta
Θ\Thetaθ\theta
Ι\Iotaι\iota
Κ\Kappaκ\kappa
Λ\Lambdaλ\lambda
Μ\Muμ\mu
Ν\Nuν\nu
Ξ\Xiξ\xi
Ο\Omicronο\omicron
Π\Piπ\pi
Ρ\Rhoρ\rho
Σ\Sigmaσ\sigma
Τ\Tauτ\tau
Υ\Upsilonυ\upsilon
Φ\Phiφ\phi
Χ\Chiχ\chi
Ψ\Psiψ\psi
Ω\Omegaω\omega
表2.4.2 異体字
文字 表記 文字 表記
ϑ\varthetaϒ\upsih
ϖ\varpi
表2.4.3 拡張文字
文字 表記 文字 表記
Ϝ\Digammaϝ\digamma
Ϙ\Qoppaϙ\qoppa
Ϻ\Sanϻ\san
Ϡ\Sampiϡ\sampi
Ϛ\Stigmaϛ\stigma
Ϸ\Shoϸ\sho
Ϯ\Hetaϯ\heta

使用例

¥Alpha¥Beta¥Gamma¥Delta¥Epsilon¥Zeta¥Eta¥Theta¥Iota%
¥Kappa¥Lambda¥Mu¥Nu¥Xi¥Omicron¥Pi¥Rho¥Sigma¥Tau%
¥Upsilon¥Phi¥Chi¥Psi¥Omega
↵
¥alpha¥beta¥gamma¥delta¥epsilon¥zeta¥eta¥theta¥iota%
¥kappa¥lambda¥mu¥nu¥xi¥omicron¥pi¥rho¥sigma¥tau¥upsilon%
¥phi¥chi¥psi¥omega
↵
¥vartheta¥upsih¥varpi
↵
¥Digamma¥Qoppa¥San¥Sampi¥Stigma¥Sho¥Heta
↵
¥digamma¥qoppa¥san¥sampi¥stigma¥sho¥heta
ΑΒΓΔΕΖΗΘΙΚΛΜΝΞΟΠΡΣΤΥΦΧΨΩ
αβγδεζηθικλμνξοπρστυφχψω
ϑϒϖ
ϜϘϺϠϚϷϮ
ϝϙϻϡϛϸϯ
 古典ギリシア語を表示するにはUNICODEのギリシア語拡張領域に対応したフォントを指定することが必要である。スタイルシートで指定する本体のフォントがこれに対応していない場合のために¥Greek命令が用意されている。古典ギリシア語は原則としてこれで囲む。
¥begin{quote}
¥Greek{Σημεῖόν ἐστιν, οὗ μέρος οὐθέν.}
<div style="text-align: right">
── Euclid. Euclidis Elementa. J. L. Heiberg. Leipzig. Teubner.
1883-1888.</div>
¥end{quote}
Σημεῖόν ἐστιν, οὗ μέρος οὐθέν.
── Euclid. Euclidis Elementa. J. L. Heiberg. Leipzig. Teubner. 1883-1888.
 ¥Greekタグ内では、古典ギリシア語をアルファベットと制御文字だけで入力することができる。語尾の'σ'は'ς'に自動変換される。語尾はスペース' '、カンマ','、ピリオド'.'、セミコロン';'で判断する。また、'c'は'ς'に変換される。
表2.5.6 大文字・小文字
文字 表記 文字 表記
ΑAαa
ΒBβb
ΓGγg
ΔDδd
ΕEεe
ΖZζz
ΗHηh
ΘJθj
ΙIιi
ΚKκk
ΛLλl
ΜMμm
ΝNνn
ΞXξx
ΟOοo
ΠPπp
ΡRρr
ΣS,Cσ,ςs,c
ΤTτt
ΥUυu
ΦFφf
ΧQχq
ΨYψy
ΩWωw
 アクセントは制御文字を文字の前に置く。
表2.5.8 アクセント制御文字
制御文字 機能
\.無気(息記号)
\!有気(息記号)
\`重(アクセント)
\'鋭(アクセント)
\~曲(アクセント)
\"分音符
\_ι
\^短母音
\=長母音
\.`無気+重
\.'無気+鋭
\.~無気+曲
\!`有気+重
\!'有気+鋭
\!~有気+曲
\._無気+ι
\!_有気+ι
\`_重+ι
\'_鋭+ι
\~_曲+ι
\.`_無気+重+ι
\.'_無気+鋭+ι
\.~_無気+曲+ι
\!`_有気+重+ι
\!'_有気+鋭+ι
\!~_有気+曲+ι
\"`分音符+重
\"'分音符+鋭

使用例

¥begin{quote}
¥Greek{¥!o b¥'ios braq¥'us, ¥!h d¥`e t¥'eqnh makr¥'a.}
<div style="text-align: right">¥Greek{¥!Ippokr¥'athc}</div>
¥end{quote}
ὁ βίος βραχύς, ἡ δὲ τέχνη μακρά.
Ἱπποκράτης
 書体変更に関して次の命令がある。
\Roman ローマン体
\textbf ボールド
\textit イタリック
\textsc Small Capital
\textsf ゴシック体
\small 小文字
\large 大文字

使用例

あいうえお<br/>
¥Roman{あいうえお}<br/>
¥textbf{あいうえお}<br/>
¥textit{あいうえお}<br/>
¥textsc{あいうえお}<br/>
¥textsf{あいうえお}<br/>
¥small{あいうえお}<br/>
¥large{あいうえお}
↵
0123456789<br/>
¥Roman{0123456789}<br/>
¥textbf{0123456789}<br/>
¥textit{0123456789}<br/>
¥textsc{0123456789}<br/>
¥textsf{0123456789}<br/>
¥small{0123456789}<br/>
¥large{0123456789}
↵
abcdefghijklmnopqrstuvwxyz<br/>
¥Roman{abcdefghijklmnopqrstuvwxyz}<br/>
¥textbf{abcdefghijklmnopqrstuvwxyz}<br/>
¥textit{abcdefghijklmnopqrstuvwxyz}<br/>
¥textsc{abcdefghijklmnopqrstuvwxyz}<br/>
¥textsf{abcdefghijklmnopqrstuvwxyz}<br/>
¥small{abcdefghijklmnopqrstuvwxyz}<br/>
¥large{abcdefghijklmnopqrstuvwxyz}
↵
ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ<br/>
¥Roman{ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ}<br/>
¥textbf{ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ}<br/>
¥textit{ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ}<br/>
¥textsc{ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ}<br/>
¥textsf{ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ}<br/>
¥small{ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ}<br/>
¥large{ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ}
あいうえお
あいうえお
あいうえお
あいうえお
あいうえお
あいうえお
あいうえお
あいうえお
0123456789
0123456789
0123456789
0123456789
0123456789
0123456789
0123456789
0123456789
abcdefghijklmnopqrstuvwxyz
abcdefghijklmnopqrstuvwxyz
abcdefghijklmnopqrstuvwxyz
abcdefghijklmnopqrstuvwxyz
abcdefghijklmnopqrstuvwxyz
abcdefghijklmnopqrstuvwxyz
abcdefghijklmnopqrstuvwxyz
abcdefghijklmnopqrstuvwxyz
ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ
ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ
ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ
ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ
ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ
ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ
ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ
ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ
 ユーザー定義命令はユーザーが独自にデザインしたレイアウトを実装するためのものであり、¥span命令と¥divv命令の二種類がある。
¥span[(クラス名)]{(文字列)}
¥divv[(クラス名)]{(文字列)}
これらはそれぞれ次のように展開される。
<span class="(クラス名)">(文字列)</span>
<div  class="(クラス名)">(文字列)</div>

ルビ

 ルビを振るときには次の構文を使う。
¥ruby{<親文字>}{<ルビ>}
¥begin{quote}
久羅下那洲多陀用幣琉之時【琉字以上十字以音】如葦牙因萌騰之物而。<br/>
成神名。¥ruby{宇摩志阿斯訶備比古遲神}{うましあしかびひこぢのかみ}。
¥end{quote}
久羅下那洲多陀用幣琉之時【琉字以上十字以音】如葦牙因萌騰之物而。
成神名。宇摩志阿斯訶備比古遲神うましあしかびひこぢのかみ

註釈

 註釈は本文中に¥footnote命令により挿入すると自動的にリンク付き番号が付けられ、HTML出力の下部にまとめられる。
¥begin{quote}
最初に文字式が登場するのは、紀元後3世紀頃にアレクサンドリアで活躍した%
¥ruby{ディオファントス}{紀元前3世紀頃のプトレマイオス朝アレクサンドリア%
の数学者。}¥footnote{生涯に関する詳細は知られていない。墓碑に書かれた%
文章から84歳まで生きたと推測されている。}の『¥ruby{算術}{ディオファントス%
の主著}¥footnote{序文で13巻あると書かれているが、現存するのはギリシア語%
で6巻、アラビア語で4巻のみである。アラビア語版は改訂版の翻訳と考えられて%
いる。レギオモンタ-ヌス(Johannes Regiomontanus, 1436-1476)がヴァチカンで%
ギリシア語版6巻を発見する。ボムベッリ(Raphael Bombelli, 1526-1572)が%
『代数学』で取り上げ、ホルツマン(Wilhelm Holzmann, 1532-1576)が完全な%
ラテン語訳を刊行する。1621年にバシェ(Claude-Gaspar Bachet de Meziriac,%
 1581-1638)によりギリシア語版6巻がラテン語訳とともに出版され、これを%
入手して精読したフェルマーはその欄外に48項の書き込みを行なった。%
その中に有名なフェルマーの大定理が含まれている。}』においてでした。
¥end{quote}
最初に文字式が登場するのは、紀元後3世紀頃にアレクサンドリアで活躍したディオファントス紀元前3世紀頃のプトレマイオス朝アレクサンドリアの数学者。*1の『算術ディオファントスの主著*2』においてでした。

索引

 索引に載せたい語句を¥term命令でタグ付けすると自動的に索引が生成され、出現順にHTML出力の下部にまとめられる。
¥begin{quote}
mathematicsの語源はギリシア語の%
¥term{マテーマタ}{μάθηματα}{}にあります。%
マテーマタとは「学ぶ」という動詞%
¥term{マンタノー}{μανθάνω}{}から派生した%
「学ばれるべきもの」という意味の%
¥term{マテーマ}{μάθημα}{}の複数形です。
¥end{quote}
mathematicsの語源はギリシア語のマテーマタμάθηματαにあります。マテーマタとは「学ぶ」という動詞マンタノーμανθάνωから派生した「学ばれるべきもの」という意味のマテーマμάθημαの複数形です。
¥term命令に属性を付けることによって、語句を分類してまとめることができる。
¥begin{quote}
論理学を創始したのは\term[place]{エレア}{南イタリアの都市}{}出身の%
¥term[human]{パルメニデス}{Parmenides, BC515頃-445頃}{}%
であるとされています。論理学から見たパルメニデスの最大の功績は
¥term[math]{排中律}{law of excluded middle}
{ブラウワー(1881-1966)は排中律を認めない直観論理を提唱した。%
その意味で排中律を公理として認める論理は古典論理と呼ばれている。
現代の多くの数学者は古典論理に基づいて数学を行なっている。}%
と呼ばれる重要な規則を発見したことにあります。
¥end{quote}
論理学を創始したのはエレア南イタリアの都市出身のパルメニデスParmenides, BC515頃-445頃であるとされています。論理学から見たパルメニデスの最大の功績は 排中律law of excluded middleと呼ばれる重要な規則を発見したことにあります。
 現在、次の属性が実装されている。
spirit 神霊
human 人物
animal 動物
plant 植物
place 場所
natural 自然
social 社会
commodity 物品
time 暦日
math 数学
註  釈
*1生涯に関する詳細は知られていない。墓碑に書かれた文章から84歳まで生きたと推測されている。
*2序文で13巻あると書かれているが、現存するのはギリシア語で6巻、アラビア語で4巻のみである。アラビア語版は改訂版の翻訳と考えられている。レギオモンターヌス(Johannes Regiomontanus, 1436-1476)がヴァチカンでギリシア語版6巻を発見する。ボムベッリ(Raphael Bombelli, 1526-1572)が『代数学』で取り上げ、ホルツマン(Wilhelm Holzmann, 1532-1576)が完全なラテン語訳を刊行する。1621年にバシェ(Claude-Gaspar Bachet de Meziriac,1581-1638)によりギリシア語版6巻がラテン語訳とともに出版され、これを入手して精読したフェルマーはその欄外に48項の書き込みを行なった。その中に有名なフェルマーの大定理が含まれている。
語  句
マテーマタ μάθηματα
マンタノー μανθάνω
マテーマ μάθημα
 
人  物
パルメニデス Parmenides, BC515頃-445頃
 
場  所
エレア 南イタリアの都市
 
数  学
排中律 law of excluded middle
ブラウワー(1881-1966)は排中律を認めない直観論理を提唱した。その意味で排中律を公理として認める論理は古典論理と呼ばれている。 現代の多くの数学者は古典論理に基づいて数学を行なっている。
 
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
梅谷武『FormedText』はクリエイティブ・コモンズ 表示 3.0 非移植 ライセンスで利用できます。