命題V-15
著者:Ευκλείδης(J.L.Heiberg, Ed.)
命題V-15 二つの量の比は両方を等倍した比に等しい。
作成:2006-10-08
更新:2011-03-10

命題V-15

Τὰ μέρη τοῖς ὡσαύτως πολλαπλασίοις τὸν αὐτὸν ἔχει λόγον ληφθέντα κατάλληλα.
 二つの量の比は両方を等倍した比に等しい。
 二つの量α,βと自然数m∈ℕについて次が成り立つ。
α:β = mα:mβ
 AB、DEがC、Fの等倍であれば、C対FはAB対DEに等しいと主張する。
 AB、DEはC、Fの等倍であるから、ABにおけるCの倍数とDEにおけるFの倍数は等しい。ABがCと等しい量AG、GH、HBに分割され、DEがFと等しい量DK、KL、LEに分割されたとしよう。AG、GH、HBの個数とDK、KL、LEの個数は等しい。AG、GH、HBは互いに等しく、DK、KL、LEも互いに等しいから、AG対DK、GH対KL、HB対LEはそれぞれ等しい[命題V-7]。二組の同じ個数の量の組において、対応する量の各々が比例するならば、全体の和もそれに比例するから[命題V-12]、AG対DKはAB対DEに等しく、AGはCに、DKはFに等しいから、C対FはAB対DEに等しい。
 ゆえに、二つの量の比は両方を等倍した比に等しい。 これが証明すべきことであった。
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Euclid(J.L.Heiberg), Euclidis Elementa, Leipzig. Teubner., 1883-1888