命題I-18
著者:Ευκλείδης(J.L.Heiberg, Ed.)
命題I-18 任意の三角形において、より大きい辺に対する角の方がより大きい。
作成:2006-07-16
更新:2011-03-10

命題I-18

Παντὸς τριγώνου ἡ μείζων πλευρὰ τὴν μείζονα γωνίαν ὑποτείνει.
 任意の三角形において、より大きい辺に対する角の方がより大きい。
 三角形ABCにおいて辺ACがABより大きいとする。このとき、角ABCがBCAより大きいと主張する。
 ACはABより大きいので、ABと同じ長さのADを切り取ることができる[命題I-3]。ここでBDを結ぶ。
 角ADBは三角形BCDの外角であるから、内対角DCBより大きい。ABとADが等しいことからADBはABDに等しい[命題I-5]。したがって、ABDはACBより大きく、ABCはACBより大きくなければならない。
 ゆえに、任意の三角形において、より大きい辺に対する角の方がより大きい。これが証明すべきことであった。
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Euclid(J.L.Heiberg), Euclidis Elementa, Leipzig. Teubner., 1883-1888