命題I-10
著者:Ευκλείδης(J.L.Heiberg, Ed.)
命題I-10 与えられた直線を二等分すること。
作成:2006-07-15
更新:2011-03-10

命題I-10

Τὴν δοθεῖσαν εὐθεῖαν πεπερασμένην δίχα τεμεῖν.
 与えられた直線を二等分すること。
 ABを与えられた直線とする。ABを二等分することが求められている。
 AB上に正三角形ABCを作図することができる[命題I-1]。角ACBを直線CDで二等分することができる[命題I-9]。ABがDで二等分されることを示す。
 ACはCBと等しく、CDは共通であるから、二辺AC、CDは二辺BC、CDとそれぞれ等しく、角ACDは角BCDと等しい。したがって、底辺ADと底辺BDは等しい[命題I-4]。
 ゆえに、与えられた直線ABは点Dにおいて二等分される。これが求められていたことであった。
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Euclid(J.L.Heiberg), Euclidis Elementa, Leipzig. Teubner., 1883-1888