第9章 拡張機能
著者:梅谷 武
語句:コンパス連動機能
ToposNoteの拡張機能について述べる。
作成:2010-06-19
更新:2011-03-08
 Vista以前のWindowsにおいてセンサーにアクセスするにはハードウェア固有のデバイスドライバ経由でデータ通信を行なうスレッドを書く必要がありましたが、Windows 7においてはAPI経由で簡単にセンサーの計測データを取得することができるようになりました。
 このAPIはSDK v7.0以降でサポートされており、VC++2008で開発している場合はSDKをバージョンアップする必要があります。VC++2010では標準添付のSDKがv7.0になっています。
 センサーデバイスは日進月歩で進化しており、ハードウェア非依存のプログラミングインターフェースを作るのは困難です。Windows 7においてはあらゆるセンサーのデータ構造を統一的に扱うため、センサーAPIはセンサー側でデータ形式を自由に定義できるようになっており、利用者はCOM経由で特定の種類のセンサーを検索し、さらにそのセンサー固有のデータ構造を調べ、計測データ値を取得することができるようになっています。これにより典型的なセンサーであれば、ハードウェアに依存しないプログラミングが可能です。
 ToposNoteのコンパス連動機能は次の条件で動作します。
  1. Windows 7上で動作している。
  2. センサーAPIをもつコンパスが実装されている。
  3. config.iniでコンパスインターフェースの種類が正しく設定されている。
 コンパスインターフェースの種類はconfig.iniで次のように設定します。
[OpenGL]
Version = 1
TexWidth = 4096
TexHeight = 2048
[Cache]
DEM50 = 25
Map25000 = 9
Map200000 = 9
Topograph50 = 4
[Log]
NMEA = 0
[Sensor]
Type = 1 コンパスインターフェースの種類:1=VAIO type P
 上の条件が満たされるとき、[メニュー]→[ファイル]→[コンパスON]でToposNote画面を撮影している仮想カメラの方位角がコンパスと連動し、[メニュー]→[ファイル]→[コンパスOFF]で連動が解除されます。
Type = 1 SONY VAIO type P(VPCP11AKJ)
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